タラの芽の水耕栽培はこの方法がベスト⁉ハウス栽培の秘訣‼

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1年中農業が出来る!!
雪深い新潟県十日町市では夢のような話です。
しかし、それを実現している農家も沢山おります。
私も1年中農業が出来る環境を作ろうと試行錯誤した末、タラの芽水耕栽培へと行きつきました。

今ではタラの芽の水耕栽培も順調にいっておりますが、初めた当初は失敗の連続でした。

失敗談はこちら↓

タラの芽のふかし栽培で生じるカビの防ぎ方。簡単に出来るカビ対策

そんな中でも、先輩農家に助けてもらったりしながら、努力を重ねました。
しかし、私は先輩農家の様に立派な建屋でタラの芽を水耕栽培しているわけではありません。
手作りの簡易ハウスですので、先輩農家と同じ管理をしても対応しきれない問題が多々ありました。
それでも試行錯誤を繰り返し、ついには簡易ハウスでも良質なタラの芽を栽培する方法にたどり着く事が出来たのです!!
その方法を以下にご紹介します。

温度管理

タラの芽の生育温度は6℃~15℃が理想です。

パイプハウスでは、夜間から早朝はハウス内の温度が0℃前後まで下がってしまいます。
低温対策のため、パイプハウスの中に水耕栽培用の温床を作り、それをさらに保温シートで覆い、栽培する方法を取っています。

DSC_0673

これで保温はバッチリ!!
と、思いきや…


次は温度の上がりすぎに気を付けなくてはなりません。


冬とは言え、天気の良い日はハウス内の温度は30℃を超えてしまいます。

今度は温度を下げる方法を考えなくてはなりません。
正直この状況でハウス内の温度をタラの芽の生育温度である6℃~15℃まで下げるのは至難の業です。
私は対策として、まずハウスの換気を行う
次に水耕栽培用の温床の換気を行うという方法で対応しております。
ごく天気の良い日には、日中はほぼ換気している状態になります。


ハウス内の温度よりも、水耕栽培用の温床内の温度を下げる事が重要です。


この方法でも20℃~25℃くらいまでしか下がらない日もありますが、収穫後のタラの芽が若干軽くなる程度で、それ以外は生育に問題は出ておりません。
これは、タラの芽をパイプハウスで作る際には、ある程度割り切らなくてはならないのかもしれません。

しかし、温度が6度を下回ってしまうと、タラの芽の生育に大きな影響が出ます。

最も注意すべきは、夜間から早朝の温度管理でしょう。

湿度管理

私は当初、水耕栽培なんだから空気中の湿度は殆ど関係ないと思っておりました。

しかし、湿度が70%を切ると生育に影響が出てくるようです。
タラの芽の穂木の切り口が乾燥しすぎないように注意しなくてはなりません。

湿度管理においても、天気の良い日は注意が必要です。

ハウス内の温度が上がってくると同時に湿度は低くなってきます。

それを出来るだけ抑えるために、私はハウスの天幕をブルーシートで被う様にしました。

なぜ遮光ネットではなく、ブルーシートかというと…。
新潟県十日町市では、一晩で1メートル近く雪が降る日があります。
そのため、雪が落ちやすくするためにもブルーシートを使用しております。
ハウスの中は支柱で補強はしてありますが、さすがに1メートルの雪が積もってはハウスが持ちません。
せっかくのタラの芽の水耕栽培も、ハウスが潰れてしまっては意味がありません。
ブルーシートは遮光ネットよりも安いというメリットもあります。

また、天気が良い日はタラの芽に軽く散水するのも有効のようです。
穂木の上部の切り口が乾燥し始めたと思ったら、軽く散水すると良いでしょう。
水のやりすぎはカビの原因にもなるので、やりすぎには注意が必要です。

地中配線の利点

これまでにお話した「温度管理」と「湿度管理」。
この二つに注意すればタラの芽の水耕栽培は問題ないでしょう。
その他の細かい管理については以下で説明しております。

タラの芽水耕栽培(ふかし栽培)の収益最大化メソッド公開!これでタラの芽名人だ!

そしては、私は偶然にも「夜間から早朝の温度管理」と、「湿度管理」との2つの悩みを簡単に解決できる栽培方法にたどり着きました。

タラの芽の水耕栽培は、通常では空中に温床線を張り、温床内の温度管理をします。


たまたま空中配線用の温床線を切らしてしまった私は地中配線を試す事にしました。

これが見事に成功しました!!

空中配線ですと、空気中の温度を上げるので、湿度は下がり気味になってしまいます。
また、夜間の冷え込みで水温は上がりにくいため、建屋でタラの芽を水耕栽培している人に比べると、1週間くらい生育期間が長くなってしまいます。

これらの悩みを一度に解決してくれたのが地中配線でした。

地中配線では水温から温度をあげるので、水蒸気が発生し湿度は70%以上を保つことが出来ます。
また、夜間の冷え込み時も、水温は殆ど下がる事がありませんでした。

その結果、空中配線の時よりも栽培期間が 1週間短縮出来ました!!

タラの芽の水耕栽培では、かなりの電気代がかかります。

栽培期間の短縮は電気代の節約にもなり、とても有効です。

さらに、収穫作業においてもメリットがありました。
空中配線ですと、タラの芽を収穫する際にどうしても温床線が邪魔になります。
しかし、地中配線はタラの芽が温床線に引っかかる事が無いので、収穫もスムーズに行えます。

唯一のデメリットと言えば、保温シートの裏側に水滴が沢山ついているため、収穫時に衣類が濡れる可能性があるという事です。

以上の事から、私は地中配線で水耕栽培をする方法へと切り替えました。

地中配線は空中配線に比べるとタラの芽のサイズが小さくなりがちでしたが、
温床を小さく区切り、「発芽前」と「発芽後」で温度帯を変える事で、その問題は改善されました。
現在は「発芽前」は15℃「発芽後」は10℃前後で管理しております。

ちなみに私は温床線は
日本ノーデン 平行型農電ケーブル 22-560 【単相200V・500W・60m・2坪用】

温床ごとの温度調節は

ノーデン電子サーモ ND-620 日本ノーデン 

これら二つを組み合わせて使用しております。

追記
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
タラの芽栽培に興味のある方向けに、タラの芽栽培キットを作りました。
まずは自宅で栽培してみるのはいかがでしょうか?
現在進行中のプロジェクトの返礼品として、受け取る事が出来ます!

プロジェクトは2022年12月18日までです。
成功のためには皆さんからのご支援が不可欠です!
是非とも一度、下記のURLからご確認下さい!
https://camp-fire.jp/projects/view/635495



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