美味しい野菜づくりは土づくりから!家庭菜園でも使える畑作の3つのコツ。

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野菜づくりのコツは?

と、良く聞かれますが、私はこの問いに対して決まって土づくりと答えています。

おそらくは殆どの農家がそう答えるのではないでしょうか?

そんなわけで、土づくりのコツを3つに分けて解説していきたいと思います。

・有機質肥料を使う

肥料の中には有機質肥料無機質肥料というものがあります。

2つの違いを簡単に解説すると以下のようになります。

有機質肥料 … 家畜の糞や落ち葉などの自然由来のもの。

無機質肥料 … 一般的に化学肥料と言われ、人工的に作られたもの。

化学肥料は栄養分も多く、効き目が早いというメリットがあります。

少量でも効果があるので、利用しやすいという理由で使っている人も多いでしょう。

しかし、化学肥料だけに頼るのはあまりお勧めできません。

追肥で化学肥料を使用するのは問題ないのですが、初めの土づくりでは有機質肥料を使用することをお勧めします。

畑の土の中には作物に悪影響を与える微生物や病原菌が潜んでいます。

そして、有機質肥料にはそれらを食べる善玉菌が多く存在します。

作物を病気から守るためにも、有機質肥料は欠かせません。

逆に、化学肥料のみに頼っているとどうなるかというと…。

土の中の微視物や病原菌は増え続けていきます。

また、病原菌の中には化学肥料を餌にするものまでいるようです。

つまりは、病原菌にとって好条件な環境を作ってしまう事になるのです…。

丹精込めて育てている作物が病原菌の被害に遭わないためにも、ぜひ有機質肥料で土づくりをしましょう!!

・畑のpHを調節する

土の中の病原菌は酸性を好むものもいれば、アルカリ性を好むものもいます。

そのため、畑のpHは5.5~7.0が理想と言われています。

作物ごとに若干の違いはありますが、ほとんどの作物がこの範囲のpHを好みます。

また、病原菌の増殖を抑えられるのも、5.5~7.0の範囲と言われています。

畑の土は酸性傾向にあります。

それを出来るだけ中性に近づけるのが石灰の役目です。

しかし、石灰を蒔きすぎるとアルカリ性になってしまうため、注意が必要です。

最近では家庭でも簡単にpHを測定できるキットがあるようですね!

非常に便利ですので、使ってみるのも良いと思います。

また、石灰は蒔く時期にも注意が必要です。

肥料と同時に蒔いてしまうと、石灰が肥料に含まれる窒素やリンと反応し、肥料の効き目が悪くなってしまいます。

石灰と肥料は蒔く時期をずらすようにしましょう。

また、石灰も肥料も作物を植える1週間以上前に蒔くのが良いでしょう。

・堆肥の性質について理解する

土づくりに欠かせないのが、有機質肥料である堆肥です。

写真両脇に積み上げられているのが「とん糞堆肥」です。

堆肥には畑の土を柔らかくする働きや、水持ちや水はけを良くする働きがあります。

土が柔らかくなると作物の根の張りが良くなり、水や肥料の吸収も良くなります。

最近ではネットショップで堆肥と検索するだけでも、かなりの量が販売されていますね!!

堆肥も種類によって効果は様々です。

堆肥選びに困らないためにも、以下に特徴を紹介していきたいと思います。

堆肥には大きく分けて植物性と動物性があります。

植物性の堆肥は「腐葉土」や「バーク堆肥」などが有名です。

植物性の堆肥は分解が遅く肥料分が少ないですが、土壌改良の効果が長く続くという特徴があります。

動物性の堆肥は植物性に比べ肥料分は多めですが、土壌改良効果は植物性よりも短いという特徴があります。

また、動物性堆肥は未熟なものを使用すると、堆肥に病原菌が残っていたり、畑で発酵がすすみ、ガスが発生するなどの作物への悪影響も心配されます。

完熟した堆肥はにおいや湿り気も少ないので、そういった堆肥を使用しましょう。

動物性の堆肥としては「鶏糞」や「とん糞」、「牛糞」がよく知られています。

鶏糞>とん糞>牛糞という順で肥料分が多いと言われています。

逆に土壌改良効果は牛糞>とん糞>鶏糞となっているようです。

長年化学肥料に頼ってきた畑には、土壌改良効果が長い堆肥を選ぶと良いでしょう。

化学肥料を極力使いたくないという方は、鶏糞などの肥料分が多い堆肥を使用しましょう。

以上が美味しい野菜を作るためのコツになります。

土づくりを制する者は野菜作りを制する!!

私はそう自分に言い聞かせております。

有機質肥料と無機質肥料をバランスよく使い分け、ぜひ美味しい野菜作りに挑戦していただけたらと思います。

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