タラの芽の穂木を駒切り、ふかし栽培開始!
「いよいよ収穫!」と思いきや穂木にはカビが…。
1年目の私はこんな失敗をしてしまいました。
カビが生えるとタラの芽の生育が妨げられ、大きく育たなくなってしまいます。
それを回避すべく2つの簡単なカビの防ぎ方をご紹介します。
切り口の樹液をよく洗浄する
上の写真を見ていただけると、切り口のあたりから白いカビが生えているのが分かると思います。
これは切り口についている樹液が原因であります。
駒切ったタラの芽の穂木にはヌルヌルした樹液がたくさんついております。
これはきれいに洗い落さなくてはなりません。
私の場合は下の写真の様に穂木をコンテナの中に立てて並べ、上から水をかけて洗浄しています。
コンテナは底が網状になっていて、水が溜まらないものを使用します。
切断面がヌルヌルしなくなる程度まで洗いましょう。
殺菌剤による防除
洗浄だけでもある程度はカビの発生を防ぐことが出来ます。
これでもまだ足りないという方には、殺菌剤の使用をお勧めします。
タラの芽のふかし栽培で使用できる農薬は非常に少ないです。
しかし、穂木の萌芽(芽が動き出す)前に使用できる農薬があります。
私がおすすめする農薬は「トップジンM水和剤」です。
250gを1袋購入するだけでかなりの量を消毒できます。
この殺菌剤をお勧めする理由は、“収穫3週間前まで”使用できるという点です。
他にも収穫4週間前までという農薬もあります。
消毒のタイミングは伏せこみ時なので、「どの農薬も使用するタイミングは同じなのでは?」と、思うかもしれません。
しかし、“収穫3週間前まで”というのには大きな理由があるのです。
タラの芽は早ければ、伏せこみ後3週間で収穫できます。
収穫4週間前までという農薬を使用してしまうと…。
せっかくの収穫適期なのに、もう1週間待たなければ収穫できないという事態が発生してしまうのです。
収穫適期から1週間も過ぎてしまえば、もうそれは商品にならないですよね…。
こんな悲しい結末が待っているのです。
ですから、農薬を選ぶ際には使用時期を注意深く見る事をお勧めします。
「トップジンM水和剤」は価格も安く、低濃度で効果があるので、コスト面でもお勧めです。
カビが生えてしまってからでは遅い
最後にまとめると、タラの芽のふかし栽培でのカビ対策は予防が大事という事です。
カビが生えてからでは手遅れになってしまいます。
万が一カビが生えてしまった穂木がある場合は、見つけ次第破棄するのが良いでしょう。
勿体ないからとそのままにしておいては、他の穂木にまで伝染してしまいます。
結果的に被害を大きくしてしまうだけです。
私は2つの対策をする事でカビの発生を抑える事が出来ました。
採れた作物の品質が良いと嬉しくなりますね!!
追記
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
タラの芽栽培に興味のある方向けに、タラの芽栽培キットを作りました。
まずは自宅で栽培してみるのはいかがでしょうか?
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是非とも一度、下記のURLからご確認下さい!
https://camp-fire.jp/projects/view/635495
京都府からの質問です。
今年度から水耕加温ふかし栽培を行っています。
カビは穂木カット面の洗浄で発生はしていません
約1000本の穂木の栽培ですが、たらの芽の茎が小さいです。
穂木の太さによって違いもあるようですが
穂木の長さは15㎝程度です
1週間前に希液肥をテスト的に行いましたがまだ
成果は確認できていません。
なぜ茎が小さいのか?ご指導頂けないでしょうか?
ご質問ありがとうございます。
お返事が遅れて申し訳ありません。
穂木栽培の際は剪定しておりますでしょうか?
私は一株に2本立ちとし、畝間150㎝、株間100㎝で栽培しております。
品種にもよりますが、500円玉程度の太さであれば10g前後のタラの芽が収穫出来ます。
穂木を駒切る長さは10㎝程度が良いかと思います。
水耕栽培の際に液肥を使用しても効果は薄いかと思います。