新規就農で資金無しでも失敗しない3つの秘訣と補助金について

良ければシェアお願いします

新規就農者の3割が就農後5年以内に離農しているというデータがあります。

この数字を見ると、農業はとてもハードルが高い職業のように感じてきます。

ましてや資金無しとなると失敗する可能性はさらに高くなるでしょう。

しかし、これから紹介する3つの事に気を付ければ、失敗せずに農業を続ける事が出来ます。

私は資金無し、農地無し、あるのは鍬のみという状態で新規就農しました。

それでも毎年規模拡大することが出来ております。

当時の状況は以下の記事に紹介しております。

十日町市で就農。農業の担い手不足解消に向けての挑戦。

圧倒的に不利な状況でもなぜ私は農業を続けていられるのか?

3つの秘訣について、これから紹介していきます。

1.補助金を有効的に活用

現在は農業に対する補助金は充実しております。

新規就農者に特におすすめなのが農業次世代人材投資資金(旧成年就農給付金)です。

準備型経営開始型との2種類ありますが、それぞれ条件が異なってきます。

条件については以下の記事で解説しておりますので、参考にしていただけたらと思います。

新規就農者向けの補助金の申請や条件は?離農しないために出来る事。

大抵の人は先輩農家の下で研修を受ける準備型から始まると思います。

この研修期間に必ずやった方が良いのが人脈作りです。

これは3つ目の秘訣にも大いに関係があります。

研修先の農家から技術を学ぶだけではなく、いろんな農家を紹介していただきましょう。

この他にも機械を購入する際や施設を建てる際にも補助金がたくさんあります。

何か投資をしなくてはならなくなった場合は、まず補助制度が無いか調べるようにしましょう。

市役所の農林課に問い合わせるのが手っ取り早いです。

補助制度を使う際に注意が必要なのが、補助金をもらう事が目的となっていないかという事です。

本来の目的は投資をする対象であり、補助金をもらう事ではありません。

「この補助金があるから、これに投資をしよう。」

たまにこういう考えの方がいます。

初めの年は補助金も貰えて得した気分になります。

しかし、それ以降は実費で維持していかなくてはなりません。

しっかりとしたビジョンも無いのに投資をしてしまうと、結局は失敗してしまいます。

「経営を安定させるためにこの投資が必要だ。何か良い補助制度は無いかな?」

こちらの考えが正解だと思います。

補助金の有無にかかわらず投資が必要。

こういう方はビジョンがしっかりしているので、補助金を効果的に使うことが出来るでしょう。

補助金のおかげで事業が軌道に乗るのも早いと思います。

2.資金繰りを考えた作物選定を行う。

新規就農時は、ほぼ資金無しの状態だと思います。

稲作は初期投資に必要となる資金が大きいため、おすすめできません。

投資資金の少ない畑作をお勧めします。

さらに、畑作の中でも資金繰りの良い作物を選ぶ必要があります。

先ほど紹介した農業次世代人材投資資金は75万円ずつ年2回支給されますが、支給されるまでに時間がかかります。

十分な資金が無いという方は補助金をもらうまでの資金繰りを考えなくてはなりません。

そのため、定植から収穫までの期間が短く、収穫期間が長い作物がおすすめです。

私はナスの栽培から始めました。

ナスは露地栽培で出来ますので、初期投資もほぼ必要ありません。

また、定植してから約1ヵ月で収穫が始まり、そこから5~6ヵ月間収穫できます。

つまりは1ヵ月で資金の回収が始まり、約半年間は安定した収入を得る事が出来るのです。

少量から始めたナスも、現在では十日町市内でトップクラスの規模になりました。

近年はネギの相場が高く反収も良いのですが、ネギは定植から収穫まで約4カ月間必要です。

その間も防除や追肥などで経費が発生します。

いくらネギの相場が良くても、資金の回収までに時間がかかるため、資金がショートしてしまいます。

私はナスで安定した収入が得られるようになった後にネギの栽培を始めました。

今では「野菜苗 → ズッキーニ、ナス → ネギ → ヤマトイモ → 山菜」というローテーションで、1年中収入を得られる仕組みが出来上がりつつあります。

しかし、一度にこれを実現しようとすると投資資金が膨らみ、資金繰りが厳しくなります。

まずは1品目ずつ安定させていく事をお勧めします。

3.機械投資は後回し

私が就農した時、機械は一つもありませんでした。

トラクターや管理機も無い状態でどうやって農業を始めたのか?

私はとにかく先輩農家を頼りました。

畑を耕うんしてもらい、日当を払う

機械を貸してもらい、貸借料を支払う。

このようなやり方で、初めの2年間は農機具を一切買いませんでした。

人脈を増やしておくと、こういう面で役に立ちます。

自分の好きなタイミングで機械を使えるわけでは無いので不便にも感じますが、機械を買ったけどローンが支払えないという状況に陥るよりはマシです。

機械投資はそれに見合った経営規模になってから行う

これが重要です。

周りの農家がうらやましく思える事もありますが、焦りは禁物です。

私はナスを誘引する支柱ですら、先輩農家から借りていました。

さらにその後は、古びたハウスパイプを貰ってきて、それを支柱代わりに加工して使っておりました。

ハウスの廃材を加工してナスの支柱代わりに使用しています。

廃材を工夫するだけでも、十分に畑作は出来ます。

以上が新規就農で資金無しでも失敗しない3つの秘訣です。

あと、畑作農家はとにかく体力勝負です。

丈夫な体作りも欠かせません。

この記事が農業を目指される方に、少しでも参考になれれば幸いです。

良ければシェアお願いします

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA