就農相談時に薦めている、失敗しないための3つのルール~就農支援を目指すブログ~

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嬉しい事に、「農業をやりたいけど迷っています。」という相談を頻繁に受けるようになりました。

若者が農業に興味を持つという事は素晴らしい事だと思います!

そんな就農相談を受けたときに必ずしているアドバイスを3点まとめてみました。

就農しようか迷っている”、そんな方に向けた内容です。

このブログ記事が若者の就農支援の一助になれればと思っております。

最初は兼業で少量生産

就農まで思い切れない方にとって、いきなり専業で農業を始めるのはハードルが高いと思います。

そこで私が勧めているのは、兼業での週末営農です。

畑作であれば、どんな作物でも2㌃程度でなら週末営農でも十分に対応できます。

しかし、ナスの様に収穫が毎日あるものに関しては、早朝も収穫作業が必要です。

それでも、1時間程度早起きが出来れば問題ないでしょう。

ネギであれば、完全に週末営農でも対応できると思います。

本数で言うと、以下の通りになります。

ナス       … 100本

ネギ       … 約7,000本(ペーパーポット14枚)

カボチャ(大玉) … 約90本

さらに作物ごとの特性を細かく見ていきます。

ナスはこの3品種の中では反収(10㌃当たりの収入)が最も高いですが、作業量も最も多いです。

ナスの太りが速いので、どうしても収穫は毎日の作業となってしまいます。

ネギはナスに次いで反収が高く、作業時間ではナス程は多くありません。

ネギの最大の利点は収穫時期がある程度自由なところです。

出荷できるサイズまで育ててしまえば、出荷に合わせて収穫していく事が出来ます。

カボチャは上記3種類の中では反収が最も安いですが、作業時間も最も少ないです。

収穫は毎日する必要は無く、収穫適期になったらまとめ収穫します。

この様に作物にはそれぞれ特徴がありますので、自身の性格に合った作物を選定するのが良いでしょう。

せっかく作ったなら、販売もしないと勿体ないですよね!

家族でJAの組合員になっている方が居れば、その家族名義でJAに出荷するという方法もあります。

近くに直売所があるようでしたら、直売所に出荷するというのも選択肢の一つだと思います。

これらのどちらの条件にも当てはまらないとなると、販売するのは厳しいかもしれません。

しかし、諦めずに近所の農家に相談してみるのも良いでしょう。

私は初めの2年間は先輩農家名義でJAに出荷させていただきました。

1品目に集中する

先ほど正確に合った作物を選定するという話をしましたが、選択する作物は1品目をお勧めします。

いきなり2品目栽培しようとしても、最終的には手が回らなくなりどちらも失敗してしまう可能性があります。

自分の性格に合った作物を1品目栽培する。

まずはこれを基本に考えた方が良いと思います。

先ほど紹介した作物の資金繰りに関しても紹介したいと思います。

ナスは定植後約1ヵ月半で徐々に収入を得られるようになります。

その後8月、9月で最盛期を迎え、11月中旬まで収入を得る事が出来ます。

コツコツと稼ぎたい方にはおすすめの品目です。

ネギは栽培期間が長く、定植から収入を得られるようになるまでに約4カ月必要です。

その代わり、収穫適期になれば一度に収入を得る事も出来るので、一気に苦労が報われます。

カボチャもネギと同じように一度に収入を得る事が出来る作物です。

栽培期間は約3カ月半ですので、ネギよりは期間が短いです。

以上の事を念頭に入れ、作物を選びましょう。

そして、1つの作物で成功したら、次はもう1品目増やすことを検討しても良いと思います。

ひたすら1品目で生産量を増やしていくのも良いと思います。

1品目に特化するのが、最も早く規模拡大が出来るでしょう。

投資を出来る限り控える

出来れば手間をかけたくない。

そんな思いからいきなり機械を投資してしまう方も居ます。

しかし、選定した作物が自分に合わなかった場合は、投資が無駄になってしまいます。

一度投資をしてしまうと、万が一失敗した時にやり直しが効かなくなります。

以前のブログでも紹介しましたが、私は鍬1つで就農しました。

以前の記事は以下から読むことが出来ます。

十日町市で就農。農業の担い手不足解消に向けての挑戦。

どうしても必要な農機具は先輩農家から借りたり、先輩農家に作業をお願いしたりして解決してきました。

このように工夫次第では投資無しでも農業を始める事が出来ます。

まずは投資無しで初めて、ある程度どの作物で生計を立てるのかが決まってから投資をする方が良いと思います。

私の場合は就農した最初の2年間は投資をしませんでした

2年間はナスのみに集中し、その後ネギやカボチャを始めました。

そして、毎年地道に作物を増やしていき、現在では約10品目栽培しております。

初めから10品目に挑戦したら確実に失敗しておりました。

1品目ずつ栽培技術を確立し、結果10品目にまでになりました。

このように、就農当時はとにかく地道な努力が必要です。

しかし、努力を怠らなければ、後々大きく規模拡大をすることが出来ます。

このブログが農業を志す若者の就農支援になれればと思っております。

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「就農相談時に薦めている、失敗しないための3つのルール~就農支援を目指すブログ~」への4件のフィードバック

  1. はじめまして北海道 南富良野町に移住してきたばかり、飲食店勤務の54歳ですが兼業週末農業始めたいと思います アドバイスとても参考になりました 自然農法、半農半xで心豊かな暮らしを目指しています どうぞよろしくお願いいたします

    1. コメントありがとうございます。
      お返事が遅れて申し訳ありません。
      半農半x、素晴らしい生き方だと思います。
      自然農法は試練も多いかと思いますが、是非成功していただきたいです!

  2. コメント失礼します。
    今年の4月から新規就農予定なのですが1品目(きゅうり10a)に集中してやる予定ですが少量だけ直売所の品目を加えてみたいのですが面積としてはどのくらいが適切だとIkeIkefarmさんは考えますか?

    1. コメントありがとうございます。
      直売所の条件にもよるかと思います。
      既に運営されている直売所に出すのであれば、一度下見をしてどのような品目を扱っているのか、どれくらいお客さんが入っているのかをチェックされるのが良いかと思います。
      そのうえで、ライバルの少ない品目を栽培するのが良いかと思います。
      栽培面積としてはですが、メインのキュウリをおろそかにしないためにも、キュウリの1/5程度が良いかと思います。(栽培する品目によってはもっと面積が必要になるかと思います。)
      そして、その少ない面積で1品目ではなく、数品目栽培されるのが良いかと思います。
      直売所は同じ品目を栽培する他の生産者と最盛期が被ってしまう可能性が高いため、1品目だと売るのに苦労する場合があります。
      私はナス5aから農業を始めました。
      是非ともご成功を祈っております。
      あまり参考になるアドバイスではないかもしれませんが、ご参考にして頂けたらと思います。

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