雪の降る地域にて一年中農業で収入を得るためには、冬の農業が課題となってきます。
新潟県十日町市では2メートル以上もの雪が積もります。
そのため畑で作物を栽培することは出来ません。
しかし、冬の農業が不可能という訳ではありません。
私は1年中農業で収入を得るべく、ハウス栽培を始めました。
栽培について
冬は畑が使えないとなると室内で作物を栽培する必要があります。
大きな施設を作り、一年中きのこを栽培している農家もおりますが、これはもう農家というよりは企業であり、相当な投資が必要になります。
小さな畑作農家には無理な話でしょう。
パイプハウスであれば投資額も少なくて済みます。
私の場合は2アール位の面積であれば50万円以下で建てる事が出来ました。
![](https://ikeike-farm.com/wp-content/uploads/2019/01/DSC_0132_HORIZON-1-1024x576.jpg)
しかし、2アールのハウスを建てても畑の面積の1/10以下です。
ハウスをたくさん建てて面積をカバーしようと考える方もいるかもしれませんが、冬は毎日の様にハウスの脇を除雪しなくてはなりません。
ハウスが多ければ多いほど除雪作業が増えてしまいます。
![](https://ikeike-farm.com/wp-content/uploads/2019/01/DSC_0185_HORIZON-1-1024x576.jpg)
除雪ばかりに時間を取られてしまっては作物の栽培どころではありません。
つまりは、畑と同じ作物を栽培しても採算が取れないという結果になります。
面積当たりの収入に注意して作物を選定しましょう。
収穫について
面積が少ないからと言って密植で植えてしまうと収穫が大変になります。
収穫に手間取ってしまっては効率が悪くなってしまいます。
私は以前ハウス内にナスを密植した経験がありますが、収穫のスペースを全く考えておらず大変に苦労しました。
また、冬のハウス栽培は露地栽培に比べて作物の成長も遅いです。
定植から収穫までの期間も通常よりも長めに考えなくてはなりません。
収穫したい時期から逆算して、早めに定植するように心がけましょう。
病虫害について
外気温が低いので、病虫害については殆ど心配はいらないように思えます。
ハウス内で少量のネギを試験栽培した事もありますが、病虫害は特に見られませんでした。
むしろ低温障害の方が病虫害よりも警戒しなくてはならないでしょう。
夜は冷え込むので、零度以下になる日は特に注意しなくてはなりません。
冬のハウス栽培に適した作物は?
以上が私の考えるハウス栽培の注意点です。
結論として、山菜の促成栽培を私はお勧めします。
理由としては以下の点が挙げられます。
・少ない面積でも栽培が可能。
・収穫までの回転が速いので、収益性も高い。
・冬の山菜は相場も良い。
私はタラの芽とウルイの促成栽培に挑戦しています。
ハウス栽培一年目に大きな失敗を経験し、タラの芽の栽培へとたどり着きました。
失敗談については以下の記事を読んでいただけたらと思います。
ハウス栽培は儲かる?冬に育てる作物は?メリットやデメリットについて考える。
タラの芽の促成栽培については以下で紹介しています。