新潟県十日町市では雪が2~3メートル降り積もります。
しかし、ハウス栽培で冬でも農業をすることが出来ます。
耐雪型のパイプハウスとなると、けっこう高価なものになってしまいます。
そこで、出来るだけコストを抑えたパイプハウス作り及び管理について紹介します。
支柱を立てる
せっかくのハウス栽培もパイプハウスが雪に潰されてしまっては意味がありません。
まずは雪に対する強度を強化しなくてはなりません。
下の写真を見ていただけると支柱が何本も立っているのが確認出来ると思います。
このようにハウスの中心に単管パイプの支柱を何本も立てる事により強度が増します。
写真のハウスは25ミリのパイプを45センチ間隔で立てております。
これ位のハウスであれば業者でなくても建てる事が出来るので、コストは安く済みます。
私は19ミリのパイプを60センチ間隔で立てたハウスでも試験をしましたが、冬の間持ちこたえる事が出来ました。
しかし、これでは雪の始末に一層気を使わなくてはならないため、おすすめできません。
25ミリのパイプを使い、45センチ間隔で建てるのがおすすめです。
ハウス脇の除雪
冬のハウス栽培で最も大変なのは除雪だと思います。
大雪の日は作物の管理以上に時間がとられてしまいます。
過去最高は1日に1メートル以上もの雪が積もった日で、1日5回もハウス脇を除雪しました。
ハウスの上に積もった雪が脇に落ちるため、大雪の日にはすぐにハウス脇が雪でつっかえてしまいます。
こうなるとハウスの上の雪が落ちなくなり、ハウスが潰れています。
そのため、こまめに除雪をしなくてはなりません。
大雪の日は特にしんどい作業です。
しかし、どんなに丈夫なパイプハウスを建ててもやらなくてはならない作業ですので、割り切るしかないですね(笑)
ハウス内の加温
雪国の冬は寒いです。
ハウスの中を加温してあげないとハウス栽培は難しいでしょう。
ほうれん草をハウス内にて無加温で作っている農家もおりますが、なかなか採算が合わないという話を伺いました。
しかし、ハウス全体を温めるのではコスト高となってしまいます。
そこで私は木で枠を作り、温床線で枠内を温めております。
これにより枠内を20℃前後まで温める事が出来ます。
籾殻やキノコの廃菌床等を地面に敷き詰めると保温効果も上がるので、より効率的かと思います。
ハウスが出来てしまえば、あとは育てる作物を選ぶだけです。
私はタラの芽とウルイの栽培に挑戦しております。
冬のハウス栽培は除雪作業を除けば、露地栽培よりも体力的には負担が少ないように感じております。
豪雪地で冬でも農業!
ぜひ広めていきたいと思います!
追記
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ハウスでのタラの芽栽培に興味のある方向けに、タラの芽栽培キットを作りました。
まずは自宅で栽培してみるのはいかがでしょうか?
現在進行中のプロジェクトの返礼品として、受け取る事が出来ます!
プロジェクトは2022年12月18日までです。
成功のためには皆さんからのご支援が不可欠です!
是非とも一度、下記のURLからご確認下さい!
https://camp-fire.jp/projects/view/635495