九条ネギ栽培にむけて播種が始まりました。便利アイテム使用でかんたん種まき!

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雪が降り積もる中、ハウス内で九条ネギの種まきが始まりました。

当農場での播種作業では、九条ネギが最も早いです。

今年からは本格的に栽培を始めるので、超便利なアノ道具を使ってみました。

昨年までの方法(地道な手作業…)

九条のネギの種まきには200穴のプラグトレーを使います。

そのプラグトレーの穴1つに対して九条ネギの種を5粒~8粒程度蒔きます。

その穴1つ1つに種を蒔いていく作業は、想像以上にきついです。

トレー数枚程度ならそこまで苦にならないのですが、何十枚も種を蒔くとなると時間もかかり、姿勢もきついので腰にもかなりの負担がかかります。

それを毎日続けるのは正直きついでしょう。

私は農作業に慣れているので、それなりにきつい体勢は慣れております。

そんな私でも種まきを手作業でやっていると、悲鳴を上げそうになります(笑)。

ただ、手作業は決して悪い面ばかりではありません。

のちにご紹介します便利アイテムは、種の数を正確に蒔くことが出来ません。

それは、種の形状や大きさが一定ではないためです。

しかし、手作業では種の数を正確に蒔くことが出来ます。

下の写真はナスの台木を手作業で播種しているものです。

紙を折り曲げたものに一定量の種を入れ、それを細い棒を使ってプラグトレーに落としていきます。

使用する棒は耳かき棒が意外にも便利ですので、おすすめです。

気の遠くなる作業ですが、慣れると1トレー20分くらいで蒔けます。

ついに便利アイテム導入!

さて、いよいよ便利アイテムの登場です!(笑)

私が使用したのは通称「播種版」と呼ばれているアイテムです。

ポットルという名前で販売されていますので、ホームセンターなどで問い合わせれば販売している店舗もあるかもしれません。

プラグトレーのサイズは、外寸で300×600mmのものを使用しましょう。

メーカーによっては300×590mmのトレーもあります。

この程度の誤差であれば、十分に使えます。

これ以上の誤差があるものは使用しない方が良さそうです。

私は300×590のトレーを使用していますが、穴の位置が多少ずれている程度で、さほど問題を感じておりません。

このポットルを使用するおかげで、手で1穴ずつ蒔いていた種を一度にトレー一枚に蒔けるようになりました。

このおかげで、種まきにかかる時間がトレー1枚に対して5分と格段に短くなりました。

なかなか高価な道具ではありましたが、投資の価値は十分にあると思います。

今年の栽培面積から計算して、種を蒔く枚数は300枚以上です。

1枚につき15分、作業時間が短縮されます。

15分×300枚=4,500分(75時間)

なんと!!!

75時間も時間に余裕が出来てしまうのです!

ポットルの価格は約3万円。

種まきの労働力を 時給800円(現時点では十日町市の最低賃金より上です。)で雇ったとして計算すると、

800円×75時間=60,000円

となります。

毎年使えるのですが、1年で元を取れてしまいますね!

ただ、この播種版にも欠点があります。

先ほども少し触れましたが、蒔く種の数が正確ではないという事です。

種の数が少なくなるのはそれほど心配しなくても良いと思いますが、多すぎると栽培過程でネギが細くなる傾向があるため注意が必要です。

ポットルという播種版では数が多く入る傾向がありました。

私は一度柔らかい刷毛(はけ)で種を播種版の穴から若干掃きだしてから、トレーに蒔くようにしています。

これでだいたい5~8粒に調整することが出来ます。

そもそも、このポットルという商品はコート種子のために作られた播種版なので、これ位の不正確さは仕方がありませんね(笑)。

コート種子は均一の大きさにコーティングされているため、播種版を使っても数を正確に蒔くことが出来ます。

ネギの場合は1粒撒き~3粒蒔きまでの播種版を見たことがあります。

白ネギではコート種子を見たことがありますが、九条ネギでは見たことがありません。

ですので、私は1粒蒔きの播種版で先ほどの工夫をして種まきしております。

工夫次第では十分に使えるので、大量に種まきが必要な場合はぜひ購入すべきでしょう。

私はホームセンターでは見つけられなかったので、楽天市場で購入しました。

実際に製品を見られないので正直不安でしたが、購入して大正解でした!

ポットル 【 ユープラグトレイ 200穴 Lサイズ 専用 】 ペレット種子専用播種機 タ種【代引不可】

これからの管理について

種まきが終わったトレーは温床に並べていき、たっぷりと水やりをします。

培土は1度に水を吸い込むことができないので、2~3回かに分けて十分に水を浸み込ませます。

その後、保温対策としてパオパオと呼ばれる保温シートをトレーの上から被せます。

最後に温床内を保温シート覆い、種まきの作業は終了となります。

初めに水をたっぷりと与えているので、発芽までは水やりはほぼ必要ありません。

これで、大体2週間で発芽し始めます。

1か所でも芽が出てきたら、パオパオを剥がします。

私の場合は、全てが発芽し終えたら加温設備の無い苗床に移しています。

一度芽が出てしまえば、ネギは強いので加温無しでも十分成長します。

畑での栽培は4月下旬~5月上旬になります。

それまではハウスの中で、出来るだけ苗が太くなるように栽培します。

背丈が高くなりすぎるので何度も頭をカットし、追肥をしながらじっくりと太らせます。

そんなわけで、九条ネギ栽培2年目に挑戦します!

九条ネギ栽培は奥が深い!

同じネギでも、長ネギの管理とは全く違います。

だからこそ、やりがいを感じているのだと思います!

目指せ、九条ネギ博士!!

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