私の農業はナスの栽培からはじまりました。
毎日、数千個というナスを収穫していたので、新鮮さの見分け方には自信があります。
というわけで、農家直伝の新鮮なナスの見分け方をお伝えします。
色や艶での見分け方
新鮮ナスは水分を多く含んでいるため艶があります。
しかし、時間の経過と共に水分が失われ、艶が無くなってきます。
この時のナスは手で触ると表面がサラサラしています。
出来るだけ光沢のあるナスを選ぶと良いでしょう。
色が濃いものは鮮度が良いという話もありますが、ナスは日光に当たると紫色になります。
つまり、色が薄いナスというのは葉の陰になり日光が十分に当たらなかったナスです。
ですので、鮮度というよりは栽培時の管理の問題になります。
皮の紫色の部分には有効な栄養価が含まれているので、出来るだけ色の濃いものを選んだ方が良いでしょう。
ナスの有効成分についてはこちらで紹介しています。
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以下の写真の赤丸で囲っているナスを注目してください。
![](https://ikeike-farm.com/wp-content/uploads/2019/01/20954090_160318341186933_4625747114708329830_n-1.jpg)
ナスのヘタの近くが白くなっていると思います。
この白い色は主に朝に収穫したナスに見られます。
先ほども言いましたが、ナスは日光を浴びると紫色になります。
この白い部分は夜に太ったために日光が当たらず色が白くなっているのです。
ですので、ナスのこの白い色は朝採りかそうでないかが判断できます。
ナスは日中に実が温まってしまうため、日中から夕方にかけて収穫したナスは水分が蒸発してしまいます。
朝、実が温まる前に収穫したナスは水分も十分に含んでおり、鮮度も艶も良いという事になります。
また、朝に収穫したナスの方が断然日持ちが良いです。
ナスを選ぶ時はこの白い色があるものを選ぶと良いでしょう。
とげでの見分け方
とげが鋭いナスは新鮮という人もいます。
木が元気な頃のナスは、新鮮なものほどとげが鋭いです。
ですので、良い判断材料になると思います。
しかし、ナスの木は成り疲れという現象が起きます。
たくさん実をつけたナスの木は次第に弱っていってしまいます。
これを成り疲れというのですが、この時収穫したナスは新鮮なものでもとげが弱弱しいです。
特に気温が低くなってくると、このような状態になります。
常に使える判断材料とはいかないでしょう。
また、最近ではとげの無いナスもあります。
やはり、色や艶で判断していただくのが一番良いかと思います。
おすすめのレシピや食べ方
新鮮なナスの見分け方について分かったところで、農家では新鮮なナスをどのような食べ方をしているのかをご紹介します。
朝採りのナスは甘くておいしいです。
ナスを1㎝位に切って、フライパンに油を敷き軽く炒め、ショウガと醤油で食べると絶品です。
ナスの甘みが引き立ちます。
私は1食で軽く3個くらいは食べてしまいます(笑)
ナス農家は日の出と共にナスの収穫を始めます。
一番おいしい状態で消費者に届けたい。
それがナス農家の思いです。 ぜひとも新鮮なナスをお召し上がりください!