ハウス栽培は儲かる?冬に育てる作物は?メリットやデメリットについて考える。

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私の住む新潟県十日町市は冬に2メートル以上もの雪が積もってしまいます。

そのため、冬はスキー場などに出稼ぎに行く農家が大半です。

しかし、近年ではハウス栽培で作物を育てている農家も出てきております。

冬でも農業がしたいと思っていた私は、“ハウス栽培は果たして儲かるのかな?”という疑問を抱きつつも挑戦してみる事にしました。

失敗談

ハウス栽培でどの作物を育てるのか、悩むところだと思います。

私は初め、ナスで挑戦しました。

なぜ数ある作物の中からナスを選択したかというと、露地栽培のナスが固定の売り先があり、冬にハウス栽培が成功すると通年で販売できるというメリットがありました。

9月に種を撒き、10月には収穫開始。冬には最盛期を迎える計算で取り組みました。

初めは順調でした。

これは儲かる!

そう思っていたのもつかの間、問題に直面しました。

11月下旬頃からナスが受粉しなくなり、奇形の実ばかりが生るようになりました。

ナスの栽培にはハウス内の空気を循環させる必要があったのです。

結局、ナスは冬のハウス栽培はむいていないという結論に至りました。

ハウス内の空気を循環させるにはそれなりの設備が必要です。

また、新潟の冬は気温が零度以下になることも多々あります。

当然ハウス内の温度も上げる必要があります。

これらの設備を揃えるとなると、膨大なコストが掛かってしまいます。

周りが出荷できない時期にナスを出荷することは一見メリットの様にも感じましたが、コストが掛かりすぎるというデメリットの方が大きかったです。

結果、1年でナスのハウス栽培を断念しました。

ハウス内で栽培したナス。気温の低下に伴い受粉しなくなりました。

タラの芽の水耕栽培に注目

ナスで失敗したからと言って冬の農業を諦めるわけにもいきませんでした。

そこで、次に注目したのがタラの芽です。

冬の作物にタラの芽をハウス栽培している農家はありましたが、どこを見ても大規模農家でした。

中小規模農家には厳しいのかな?

そう思っていたのですが、まずは先進的に取り組んでいる農家に見学に行くことにしました。

大きな水槽にタラの穂木がたくさん並んでおりました。

これくらいの水槽なら自分たちで作れそうだな!

初めて見たときにそう感じました。

合板で水槽の枠を作り、水が溜まるようにブルーシートをかぶせて水槽の完成です。

タラの芽はナスと違い、ハウス全体を温める必要はなく、水槽の中を温めるだけで良いです。

また、受粉も関係がないので、空気の循環も必要ありません。

ナスよりもはるかにコストが安いです。

他の作物に比べて栽培に必要なハウス内の面積も少なくて良いというメリットもありました。

今度こそ儲かる!

手ごたえを感じた私はタラの芽を冬の主力作物にしようと決めました。

手作りの水槽で栽培されたタラの芽。電熱線で水槽内を温めます。

タラの芽は畑でタラの木を栽培し、大きく成長した木を伐採してハウス栽培が始まります。

冬の主力作物にしようと決めたらあとは畑を確保するのみです。

他の露地栽培の作物に比べて畑の面積が必要というデメリットがありましたが、開墾で実績を作っていた私にとっては畑の確保はまったく問題になりませんでした。

畑の確保についてはこちらの記事で紹介させていただきました。

農地の借り方や探し方。耕作放棄地の再生方法や活用事例について。

タラの木は一度植えると、3年間は収穫が可能で、中間の管理も比較的少ないという事もメリットの一つです。

ハウス栽培は果たして儲かるのか?

そんな疑問が常にありましたが、タラの芽栽培には手ごたえを感じました。

現在はタラの芽の栽培施設も初年度よりも充実しております。

冬に儲かる農業として、タラの芽のハウス栽培にこれからも力を入れていこうと思います。

追記
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ハウスでのタラの芽栽培に興味のある方向けに、タラの芽栽培キットを作りました。
まずは自宅で栽培してみるのはいかがでしょうか?
現在進行中のプロジェクトの返礼品として、受け取る事が出来ます!

プロジェクトは2022年12月18日までです。
成功のためには皆さんからのご支援が不可欠です!
是非とも一度、下記のURLからご確認下さい!

https://camp-fire.jp/projects/view/635495

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